宇宙人のホームステイ 16

(16)

あっという間に2週間がたった。
ボクはアキトくんがいる生活が、もう当たり前になっていた。
ボクたちは、いろいろなことを話し合った。
遊びのこと、勉強のこと、食べ物のこと、星のこと、宇宙のこと、など。
アキトくんは子供なのに、本当によく知っている。
ボクはすっかり感心していた。

「今日で2週間が終わったね。地球の生活は、とても楽しかったよ。」

夕食のあと、アキトくんがそう言い出した。
ボクは、胸がズキンと痛んだ。
そうだ、終わってしまう。
お父さんもお母さんも、顔を見合わせた。

「アキトくん、寂しくなるな。
私も、君がこの家の子供のような気がしてきたよ。」

「あきらくんのお父さん、ありがとうございます。
ぼくを滞在させてくださって、ありがとうございました。
こんなふうに暖かく受け入れてもらって、ぼくは嬉しかったです。
自分の星の友達や家族に、みやげ話がたくさんできました。
そして、地球の人達が優しくて、感動しました。
ぼくは、帰ったら、レポートを書きます。
地球の生活と、地球の人達を、みんなに紹介するためです。」

「そしたら、もっとたくさんの子供たちが、地球に遊びに来るかしら?」

お母さんは、ちょっと嬉しそうだった。
もっと宇宙人の子供のお世話をしたいんだって。

「あきらくんのお母さん、今度は、大人も来ると思います。
でも、それは大事なお仕事になります。
この地球が、宇宙人の仲間入りをできるかどうか、決めるための話し合いになると思います。
ぼくはその仕事のお手伝いもするために、地球に来たんです。」

ボクは驚いた。
てっきり、アキトくんの夏休みの宿題のためだけかと思っていたんだ。

「もちろん、ぼくの夏休みの宿題でもあるよ。
でも、そのレポートが、もっと多くのことに使われるっていうこと。
大事なことなんだよ。
地球の人達が、宇宙人として、みんなと仲良くできるかどうかを判断しないといけないんだから。」

「できるかな。」

ボクは、少し心配になった。

「きっと大丈夫。」

アキトくんはいつものように笑った。


 

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